虫歯とは食べかすなどがお口の中(主に歯の表面)に長い時間溜まる事により、口腔内細菌がそれを基に酸を作り出し、その酸が歯を溶かしてしまった結果、歯に穴があき始めます。これを放置することによりますます穴は深くなり、ついには穴の中に入り込んだ細菌や外界の刺激によって炎症を起こした神経が、痛みの信号を出すようになります。

歯の中はほぼ閉鎖された空間となっていて一度炎症を起こすとなかなか元には戻りにくいですし、一度削ってしまった歯質は元には戻りません。虫歯はひどくなる前に発見し、早く治療するのが最善の虫歯治療だと考えます。

最近、保険適用ではありませんが、虫歯をあまり削り取らず3種類の抗菌剤を浸透性の高い基材に混ぜた薬を虫歯の穴に置いて、歯質の中に入り込んだ細菌を殺菌してしまう3Mix法(3Mix-MP法)が良い結果を出しています。この方法は歯を極力削らず、麻酔の注射もほとんどしないで、治療が行えます。また細菌に侵された歯質を体には安全な薬剤で溶かして除去する方法もあります。
上記の2つの方法については十分にご説明させていただきますので興味のある方はお尋ねください。